ミス・サイゴンのエレンという女性
昨日、観劇後バスに乗ってると同じく観劇後と思われる若いお嬢さんとそのお母さんらしき二人組が後ろの席に座って話していた。
お母さんはミュージカル慣れしてるのか、サイゴンも初めてではなさそうな感じ、お嬢さんのほうはミュージカル初心者っぽい感じでした。
そしてお嬢さんは「最後何であんな終わり方なわけ?」「死ななくてもいいじゃん!」と結末に納得がいかない様子。確かに私も最初に観た時は、あまりの悲しい終わり方に巻き戻したい気持ちだったのでその考えは理解出来なくはない。
が、その後「エレンには「私はいいわ」って身を引いてもらってキムと結婚すればいいのに」とお嬢さん
お母さん「それじゃあエレンはどうなるのよ・・・」
サイゴンではエレンという女性は割と憎まれ役のように思われる方が多いけど、私はエレンという女性に一番共感出来るんです。多分、若い頃だったらあのお嬢さんのように考えたんだろうと思います。でもこの年になってくるとグッとエレン側の気持ちに共感してしまうんだな![]()
キムは喜怒哀楽全てが一直線、とても芯が強いけど自分の考えてる事が全てで一番、決して性格が悪いとかではなく、周りが見えてない若い子の象徴のような生き方。
一方のエレンは夫クリスが戦争で深い傷を負ってPTSDに悩まされ言葉では言えない悲惨な体験をしてきて、尚も未来が見えずに生き続けている状況の中でクリスの心の中にだけ生き続けるキムの陰に怯えながらもクリスを思い支え続ける日本的に言えばとても古風な奥ゆかしい女性。
だけどエレンも芯は強く、クリスの妻という立場で毅然とした態度でキムに接します。少し間違えばすごく意地悪にも思える行動ですが、それはエレンのプライドでもあるからなんですよね。
サイゴンのおいてキム派、エレン派と別れると恐らくキム派が多いんだろうと思われますが、今の私は断然エレン側になっちゃうかな。多分、年代が非常に大きく左右されるのではないでしょうか。
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